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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻12号

1998年11月発行

文献概要

演習 腹部CTの読みかた・12

腹部膨満,便柱狭小にて発症した55歳の女性

著者: 那須政司1 岩田美郎1

所属機関: 1東海大学医学部放射線科

ページ範囲:P.2025 - P.2033

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Case
 55歳,女性.主訴:腹部膨満感および便柱狭小.1カ月前より腹部膨満感を自覚し,便の太さがやや細くなったとも感じていた.下剤の内服にて症状は一時的に軽快したが,2〜3日前より腹痛・嘔気が出現したため外来受診となった.
 既往歴,家族歴に特記すべき事項なし.理学的所見に異常なし.臨床検査データではWBC 5,300/μl,RBC 4.23×106/μl,Hb 11.8g/dl,Ht 36.2%,血小板 23.1×104/μl,CRP 0.81mg/dl,ESR 46mm/hr,BUN 8mg/dl,Cr 0.6mg/dl,Alb 4.1g/dl,LDH 884U/l,腫瘍マーカーはCEA 1,686ng/ml.なお,免疫便潜血反応は陽性であった.注腸検査が施行され,下行結腸に約5cmにわたる全周性の狭窄像が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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