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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻12号

1998年11月発行

文献概要

Drug Information 副作用情報・31

フルクトース,キシリトールの危険性—とくに糖尿病患者で危険が大

著者: 浜六郎1

所属機関: 1医薬ビジランスセンターJIP

ページ範囲:P.2035 - P.2038

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 高カロリー輸液中に死亡した4例を含む重篤なアシドーシスの9例が1990年,医薬品副作用情報1)で初めて報告された.また1991年にも死亡7例を含む重篤例合計17例が報告された2).その後もしばしば警告や報告がなされ3,4),1990年から1997年に報告された死亡者数は合計41人となったと報道された5).1997年6月の緊急安全性情報6)や同年9月の厚生省の医薬品安全性情報7)では,ビタミンB1未投与が原因として強調されたが,そのような例は15例中9例にすぎない.1991年までに報告された7例の死亡例にはすべてトリパレン®が使用されていた2)
 ニュージーランドでは,フルクトースやキシリトールがアシドーシスを生じやすいことが判明した1970年代初め頃に既に中止になっている.高カロリー輸液によるアシドーシスは単にビタミン不足だけが原因ではない.そこで輸液成分そのものの安全性についても検討し,その結果をTIP誌に掲載した9).さらに最近,エパルレスタット(キネダック®)の肝障害に関連し,その危険/益比9,10)を検討していたときに注目すべき論文11)を発見した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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