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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか

evidenceとしてのoutcomesの評価

RCTは最高のevidenceなのか

著者: 橋本英樹12

所属機関: 1帝京大学医学部内科 2ハーバード大学公衆衛生学院社会保健行動学科

ページ範囲:P.2076 - P.2079

文献概要

ポイント
●EBMの本質は,科学という共通言語による,意思決定過程の合理化,透明化にある.
●科学的妥当性には内的・外的妥当性の2つがある.
●RCTは内的妥当性を保護する最も強力なデザインである.
●一方,外的妥当性が損なわれる可能性があり,体系的レビューが必要となる.
●「医療の質」やQOL研究などの新しい臨床研究領域ではRCTの実施は困難であり,最良の方法とは限らない.準実験的研究デザインを用いることも考慮すべきである.
●科学的根拠には数量的手法のみならず,質的手法も取り入れてアセスメントできる.
●EBMを実施するには,従来の生物医学的なパラダイムを超えて,より多様な研究デザインを活用する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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