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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceはこう活用される—その理論から問題点(限界)まで

医療決断分析—Outcome assessmentはどのように臨床決断に寄与するか

著者: 上村隆元1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室 2ロッテルダム大学医学部生物統計学疫学教室 

ページ範囲:P.2090 - P.2094

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ポイント
●臨床判断学は,予防を含む医療行為の不確実性を十分認識したうえで,膨大な疫学データを根拠として体系的に定量化・確率化し,合理的な根拠に基づいた判断をし,最良の臨床医療行為を体系的・合理的に選択することを本質としている.
●臨床現場における実務的な臨床判定(clinical judgement)と比し,非人間的であるとか医師の経験的技能を否定するとか,根拠となる確立の数値が現実に即さないなどの批判を以って相反するものではない.しかし,機械的に最適の答えを導き出す“占い”でもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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