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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 消化器

大腸ポリープは切除すべきか

著者: 丸山雅一1

所属機関: 1癌研究会附属病院内科

ページ範囲:P.2110 - P.2113

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ポイント
●大腸のポリープ(腺腫)には癌化するものがある.しかし,このことは大腸癌の大部分が腺腫に由来することを意味するものではない.
●大腸癌のなかには,腺腫を介さず正常粘膜から直接発生するものも存在する.
●以上のことは,筆者らの観察的データに基づく仮説である.そして現在の問題は,どのような腺腫が癌化するかということに,信頼性のあるデータが存在しないことである.
●また,腺腫と癌の組織学的な診断基準にも種々の偏り(診断医間の差,欧米とわが国における差など)がある.
●したがって,臨床の実際においてはポリープは切除するのが妥当である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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