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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 消化器

肝庇護薬は肝炎の治療に有用か

著者: 柴田実1

所属機関: 1昭和大学医学部第2内科

ページ範囲:P.2115 - P.2118

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ポイント
●肝庇護薬は慢性肝炎の肝機能さらには組織病変の一部を改善するとされているが,肝硬変への進展阻止,肝発癌の抑制,さらには死亡率の減少に対する効果は証明されていない.
●ほとんどの肝庇護薬は臨床試験論文の成績を有用性の根拠としているが,群内比較が強調されているために,得られた研究結果の信頼性は高くない.
●現時点では,慢性肝炎への肝庇護薬の投与が有益であるというevidenceは存在しないと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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