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文献概要
今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 消化器
肝庇護薬は肝炎の治療に有用か
著者: 柴田実1
所属機関: 1昭和大学医学部第2内科
ページ範囲:P.2115 - P.2118
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●肝庇護薬は慢性肝炎の肝機能さらには組織病変の一部を改善するとされているが,肝硬変への進展阻止,肝発癌の抑制,さらには死亡率の減少に対する効果は証明されていない.
●ほとんどの肝庇護薬は臨床試験論文の成績を有用性の根拠としているが,群内比較が強調されているために,得られた研究結果の信頼性は高くない.
●現時点では,慢性肝炎への肝庇護薬の投与が有益であるというevidenceは存在しないと考えられる.
●肝庇護薬は慢性肝炎の肝機能さらには組織病変の一部を改善するとされているが,肝硬変への進展阻止,肝発癌の抑制,さらには死亡率の減少に対する効果は証明されていない.
●ほとんどの肝庇護薬は臨床試験論文の成績を有用性の根拠としているが,群内比較が強調されているために,得られた研究結果の信頼性は高くない.
●現時点では,慢性肝炎への肝庇護薬の投与が有益であるというevidenceは存在しないと考えられる.
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