icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 循環器

喫煙は虚血性心疾患の危険因子か

著者: 石川道郎1 山口徹1

所属機関: 1東邦大学附属大橋病院第3内科

ページ範囲:P.2126 - P.2129

文献購入ページに移動
ポイント
●喫煙は,高血圧,高脂血症とともに虚血性心疾患の三大危険因子の一つである.
●喫煙により虚血性心疾患の罹患率と死亡率が増加する.また禁煙によりこれらの危険率は改善する.
●喫煙により,組織での酸素分圧の低下、血管内皮細胞傷害,交感神経活性亢進,血小板機能活性化,総コレステロール・中性脂肪・VLDL・LDLコレステロールの増加,HDLコレステロールの低下,タバコ修飾LDLの生成,冠攣縮の誘発などがもたらされる.
●血清コレステロール値が低い本邦では,喫煙の有無が虚血性心疾患の発生率に大きな影響を与える可能性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?