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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 感染症

真菌感染の診断法は有効なのか

著者: 海野広道1 山口哲生2

所属機関: 1八日市場市民総合病院内科 2JR東京総合病院呼吸器内科

ページ範囲:P.2138 - P.2141

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ポイント
●カンジダ症の診断には培養陽性所見が必要だが,補助的診断法として現時点で最も有用な血清診断法は1,3-beta-D-glucanである.
●侵襲性肺アスペルギルス症の塗抹/培養の陽性率は必ずしも高くなく,補助的診断法として早期の胸部CTと血清中1,3-beta-D-glucanおよびELISAによるgalactomannan検出法が有用である.
●クリプトコッカス症は,塗抹/培養いずれかが陽性なら診断がつく.血清/髄液の抗原診断は感度/特異度とも優れる.
●深在性真菌症は,特にAspergillusに対し決定的な治療薬がないため,早期に診断し経験的治療を開始すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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