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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 腎臓

尿中蛋白は腎障害を助長するか

著者: 大石明1

所属機関: 1国立霞ケ浦病院内科

ページ範囲:P.2159 - P.2163

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ポイント
●慢性腎不全の進展には,腎血行動態のほかに尿蛋白増加による近位尿細管の障害が関与している可能性がある.
●尿蛋白排泄量を減少させる治療法,例えばアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE inhibitor),蛋白制限,血小板凝集阻害薬,柴苓湯には腎不全進展を抑制する可能性があるが,ほぼ確立されたといえるのはACE inhibitorと蛋白制限だけである.
●Ca channel blockerは特に非ジヒドロピリジン系に尿蛋白減少作用があると報告されているが,ジヒドロピリジン系も腎不全進展抑制作用を有する可能性があり,臨床試験の結果が待たれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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