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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 リウマチ

ループス腎炎の治療は何を選択すべきか

著者: 岡田正人1

所属機関: 1

ページ範囲:P.2169 - P.2171

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ポイント
●ループス糸球体腎炎は,SLEにおける最も重要かつ頻度の高い病態の一つである.
●Ⅲ型およびⅣ型には,高用量ステロイドおよび免疫抑制剤が適用となる.
●パルス・ステロイドは経口ステロイド単独に比べ即効性はあるが,効果は短期的である.ステロイド非反応性の症例にはパルス・シクロホスファミドが多くの場合勧められる.ただし長期パルス・シクロホスファミドは,高率に無月経などの副作用を伴う.
●腎機能を維持する効果と副作用などを考慮した患者との話し合いが重要であり,治療に反応する可能性の少ない症例では過度に積極的な治療は避けることも必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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