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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか

evidenceに基づいた内科の問題解決 神経系

超急性期の脳梗塞に対するt-PAによる血栓溶解療法は有効か

著者: 峰松一夫1

所属機関: 1国立循環器病センター内科脳血管部門

ページ範囲:P.2177 - P.2179

文献概要

ポイント
●虚血性脳損傷の可逆性は,虚血の重篤度と虚血持続時間に依存する.
●発症3時間以内のt-PA静注療法の有効性が証明された.3時間目以降の治療効果は否定的である.
●血栓溶解療法は,頭蓋内出血の頻度を確実に増加させる.
●米国での試算では,発症3時間以内のt-PA静注療法は全体としての医療・介護費用を確実に低下させる.
●わが国では,本療法の保険適用はなく,一部で行われているウロキナーゼ動注療法の効果も証明されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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