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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 代謝・内分泌

無症候性高尿酸血症もしくは数回の痛風発作のみの高尿酸血症に尿酸降下療法は必要か

著者: 山中寿1

所属機関: 1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター

ページ範囲:P.2186 - P.2189

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ポイント
●血清尿酸値が高いほど痛風性関節炎発症のリスクは高まるが,年間発症率は血清尿酸値9.0mg/dl以上で5%未満である.
●無症候性高尿酸血症で腎機能低下をきたすか否かは明らかではない.痛風を発症すると軽度の腎機能低下がみられ,結節を形成するほどの長期罹患例や高血圧合併例では腎機能はさらに低下する.
●血清尿酸値は,大規模調査では動脈硬化性疾患の独立した危険因子であるとの報告がある.また他の多くの要因と相加的に関与する.
●痛風患者に投与中の尿酸コントロール薬を中断した場合,半数以上は関節炎や痛風結節を再発する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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