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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻13号

1998年12月発行

文献概要

今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか evidenceに基づいた内科の問題解決 呼吸器

上気道感染後の遷延する咳嗽に対する有効な薬物療法

著者: 罔野良12 倉富雄四郎2

所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター総合診療科 2自治医科大学大宮医療センター呼吸器内科

ページ範囲:P.2198 - P.2201

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ポイント
●上気道感染後の持続性咳嗽の主な病態は,後鼻漏,気道過敏性の亢進,咳受容体感受性の亢進と考えられる.
●治療上問題となることの多い咳受容体感受性の亢進による持続性咳嗽に対して,十分なevidenceに基づく治療法の提言はみられない.
●咳受容体感受性の亢進による持続性咳嗽に対して,少数例の検討ではヒスタミン(H1)受容体拮抗薬と非麻薬性中枢性鎮咳剤の併用あるいはこれと麦門冬湯の併用および抗コリン剤吸入で有効性が示されている.
●多数例の臨床研究により,アプローチ法と治療法の確立が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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