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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー 栄養不良症の成因と疾病治療における重要性

蛋白栄養不良症の病態生理

著者: 松枝啓1

所属機関: 1国立国際医療センター消化器科

ページ範囲:P.210 - P.213

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ポイント
●人間が生存するために必要なグルコースの供給源であるグリコーゲンの貯蔵はきわめて少量であり,絶食時には生命維持に必要なグルコースを体内で産生する必要がある.
●このグルコースの供給は,主に筋肉組織と脂肪組織を分解して行われるが,外傷時には,筋肉組織の分解が飢餓時の3倍以上になるため蛋白栄養不良症が高頻度に発生する.
●この蛋白栄養不良症には,大別してマラスムス(Marasmus)とクワシオルコール(Kwashiorkor)の2種類が存在し,それらの身体的特徴および検査データが異なるため,それらの存在に気づかぬことがあり注意が必要である.
●蛋白栄養不良症は,易感染性および抗生物質に抵抗性の状況を惹起するため,患者の予後を左右する最も重要な因子である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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