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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻2号

1998年02月発行

今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー

栄養不良症の成因と疾病治療における重要性

蛋白栄養不良症と疾病予後—癌を例として

著者: 切塚敬治1 西崎浩1

所属機関: 1神戸市立西市民病院内科

ページ範囲:P.222 - P.223

文献概要

ポイント
●非癌患者でも重症の,あるいは遷延する蛋白栄養不良症(PCM)があると感染や心不全が起こり,予後は不良である.
●癌患者の多くには診断時すでにPCMがあり,放置すると癌悪液質へと進行する.
●癌患者のPCMの程度は,種類,進行度によって差があり,特に消化器癌でつよい.
●化学療法,放射線療法時のTPN(高カロリー輸液)の併用は,副作用の軽減,奏効率の向上,予後の改善に有意には役立っていないが,supportive careとしての価値はある.
●手術前からのTPNは術後の合併症や死亡率を減らす.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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