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今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー 栄養療法時の基本的ルール
エネルギー投与量の算出—過栄養は悪影響を及ぼすか?
著者: 田代亜彦1 山森秀夫1 高木一也1
所属機関: 1千葉大学医学部第1外科
ページ範囲:P.231 - P.233
文献購入ページに移動●従来からのエネルギー投与量は,一般に高めに設定されている.したがって,適正なエネルギー投与量を決定するには,消費量を実測するのが望ましい.エネルギー消費量測定には間接熱量測定が行われ,現在はベッドサイドで測定可能な,簡便で比較的安価な機器が普及している.
●その結果,侵襲下のエネルギー消費量は意外に低いことが判明し,Curreriの式をはじめ種々の予測式はあまり参考にならないことがわかってきた.
●エネルギーを過剰に投与することは臨床上有害であるとの証拠も提出され,侵襲下ではかえってエネルギーを少なめに投与するほうが安全であるとされ,末梢静脈からの栄養管理なども見直されるようになった.
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