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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻2号

1998年02月発行

今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー

合併症とその対策

完全経静脈栄養法の代謝性合併症—アシドーシス,高血糖,低リン血症など

著者: 関川憲一郎1

所属機関: 1国立国際医療センター消化器科

ページ範囲:P.263 - P.265

文献概要

ポイント
●TPN(完全経静脈栄養法)に伴う代謝性合併症は重篤になるものも多く,予防,早期発見,発生時の対策を念頭に置いたうえでTPNを施行すべきである.
●重症の乳酸アシドーシスを回避するために,TPN施行時は早期より総合ビタミン製剤の投与が勧められる.
●TPN開始後早期には,1日数回血糖値のチェックと適宜速効型インスリンの投与を行い,異常な高血糖を予防する.
●高度の栄養障害患者では,TPN開始後比較的早期より低リン血症とそれに伴う多彩な神経症状を呈することがある.
●長期間のTPNでは小腸粘膜の萎縮が必発である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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