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今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー 疾患特異的な栄養療法
外科的手術患者
著者: 酒井靖夫1 畠山勝義1 佐藤信昭1
所属機関: 1新潟大学医学部第1外科
ページ範囲:P.269 - P.271
文献購入ページに移動●外科手術後には手術侵襲の大きさに相関してエネルギー消費が増大する.
●栄養障害のある患者は術後の易感染性,重篤な合併症の発生率や死亡率が高いが,栄養補給によりそれらが改善することから,手術前後には適切な栄養療法が不可欠である.
●栄養療法の内容は患者の栄養低下の程度,手術侵襲の大きさ,絶食期間の長さ,必要とする腸管の安静度および消化吸収機能の程度により決定される.
●術後早期は体液管理に重点を置いた経静脈栄養で開始し,循環動態の安定後に経腸栄養を併用し,最終的には経口栄養に移行するのが一般的である.
●消化器外科の拡大手術後は,退院後も栄養管理が必要となる例がある.
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