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今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー 疾患特異的な栄養療法
熱傷患者
著者: 後藤真弓1 大友康裕1 辺見弘1
所属機関: 1国立病院東京災害医療センター
ページ範囲:P.272 - P.274
文献購入ページに移動●広範囲熱傷患者の救命に栄養管理は重要な位置を占め,患者の状態に即した集学的治療を要する.
●熱傷創の創傷治癒に伴う代謝亢進と蛋白異化亢進が起こるため,大量のカロリーを消費する.
●十分なカロリーの投与とともに,蛋白異化亢進に対して十分なアミノ酸投与を行う.
●投与経路としては,経口あるいは経管栄養に中心静脈栄養を併用する.特に腸管におけるbacterial translocationに起因した敗血症の点からも,経口・経管栄養を積極的に利用することが望ましい.
●必要エネルギーは,各種公式で算出されたカロリーだけでは決めにくい.間接熱量計などが使用できることが望ましいが,毎日の窒素バランス測定や体重測定により,栄養状態をモニターすることが重要である.
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