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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー 栄養療法による疾病治療

短鎖脂肪酸—大腸炎患者治療への応用は可能か?

著者: 佐々木雅也1 岡本敏彦1 馬場忠雄1

所属機関: 1滋賀医科大学第2内科

ページ範囲:P.312 - P.314

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ポイント
●短鎖脂肪酸は生理活性として,大腸粘膜増殖効果のほか,水・電解質吸収促進作用や血流増加作用も有している.
●短鎖脂肪酸,特に酪酸は,癌細胞のアポトーシス誘導作用や発癌遺伝子の抑制効果も有している.
●潰瘍性大腸炎では,酪酸溶液や酪酸,酢酸,プロピオン酸混合溶液の注腸療法が有用である.
●酪酸菌の経口投与にはDSS腸炎の抑制効果が認められ,短鎖脂肪酸の新しい治療法として期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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