文献詳細
文献概要
Drug Information 副作用情報・23
薬剤性血液障害(4)—赤血球障害・貧血(その2)
著者: 浜六郎1
所属機関: 1医薬ビジランスセンターJIP
ページ範囲:P.383 - P.385
文献購入ページに移動貧血を生じる薬剤とその特徴について
1.非ステロイド系抗炎症鎮痛剤(NSAIDs)
NSAIDsの関係した貧血としては,
1)消化管出血による失血性の貧血
a)急性貧血
b)慢性貧血
c)慢性+急性(混合)
2)再生不良性貧血による貧血
3)溶血性貧血(特にメフェナム酸)
を考えておく必要がある.
2.抗癌剤・免疫抑制剤
cytotoxicな作用のある抗癌剤はすべて汎血球減少症を生じる.ciclosporin,mizoribineなどの免疫抑制剤は,絶対的/相対的過量により抗癌剤と同様,骨髄を抑制し,汎血球減少症を招く.患者にはこの点に関して十分に情報を提供しておかないと,いつソリブジンの悲劇が起こらないともかぎらない.
1.非ステロイド系抗炎症鎮痛剤(NSAIDs)
NSAIDsの関係した貧血としては,
1)消化管出血による失血性の貧血
a)急性貧血
b)慢性貧血
c)慢性+急性(混合)
2)再生不良性貧血による貧血
3)溶血性貧血(特にメフェナム酸)
を考えておく必要がある.
2.抗癌剤・免疫抑制剤
cytotoxicな作用のある抗癌剤はすべて汎血球減少症を生じる.ciclosporin,mizoribineなどの免疫抑制剤は,絶対的/相対的過量により抗癌剤と同様,骨髄を抑制し,汎血球減少症を招く.患者にはこの点に関して十分に情報を提供しておかないと,いつソリブジンの悲劇が起こらないともかぎらない.
掲載誌情報