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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻2号

1998年02月発行

文献概要

Drug Information 副作用情報・23

薬剤性血液障害(4)—赤血球障害・貧血(その2)

著者: 浜六郎1

所属機関: 1医薬ビジランスセンターJIP

ページ範囲:P.383 - P.385

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貧血を生じる薬剤とその特徴について
 1.非ステロイド系抗炎症鎮痛剤(NSAIDs)
 NSAIDsの関係した貧血としては,
 1)消化管出血による失血性の貧血
  a)急性貧血
  b)慢性貧血
  c)慢性+急性(混合)
 2)再生不良性貧血による貧血
 3)溶血性貧血(特にメフェナム酸)
 を考えておく必要がある.
 2.抗癌剤・免疫抑制剤
 cytotoxicな作用のある抗癌剤はすべて汎血球減少症を生じる.ciclosporin,mizoribineなどの免疫抑制剤は,絶対的/相対的過量により抗癌剤と同様,骨髄を抑制し,汎血球減少症を招く.患者にはこの点に関して十分に情報を提供しておかないと,いつソリブジンの悲劇が起こらないともかぎらない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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