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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻3号

1998年03月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な癌のマネジメント 抗癌剤による副作用のマネジメント

肺臓炎

著者: 日高紀子1 内丸薫1 谷口俊恭2

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院第3内科 2東京大学医学部附属病院分院第4内科

ページ範囲:P.468 - P.471

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ポイント
●その抗癌剤のリスクファクターが何かを知っておくこと(総投与量,肺基礎疾患,高齢,放射線療法,高濃度酸素,他剤併用など).
●抗癌剤の投与中,投与後に乾性咳嗽,呼吸困難,原因不明の熱を認めたら,薬剤性肺障害を鑑別の一つに考える.
●早期発見が唯一肺臓炎を減少させ死亡率を下げるので,肺臓炎のわずかな徴候(finecrackle,DLco低下,労作時の酸素飽和度低下など)を見逃さないようにする.
●胸部X線は必ず投与前と比較して評価する.
●腫瘍,感染,放射線による肺臓炎と鑑別が必要で,時には生検を含む侵襲的な診断が重要である.
●治療の基本は薬剤の中止であり,必要に応じてステロイドを投与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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