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文献概要
今月の主題 内科医に必要な癌のマネジメント 癌患者にみられる合併症のマネジメント
出血傾向
著者: 前川平1
所属機関: 1東京大学医科学研究所附属病院・輸血/細胞移植部
ページ範囲:P.482 - P.484
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●癌患者の約15%に何らかの出血傾向が認められ,その原因としては,抗癌剤や放射線治療,癌の骨髄転移による造血抑制と基礎病態自体による凝固・線溶系の異常(播種性血管内凝固症候群:DIC)に大別される.
●DICの基礎疾患として最も多いのは固形腫瘍であるが,白血病,産科的疾患,敗血症,外傷,ショック状態など多岐にわたる.
●白血病では線溶亢進/出血型DIC,敗血症では血栓形成/臓器障害型DICであり,固形癌では後者に近い病態をとることが多い.
●癌患者の約15%に何らかの出血傾向が認められ,その原因としては,抗癌剤や放射線治療,癌の骨髄転移による造血抑制と基礎病態自体による凝固・線溶系の異常(播種性血管内凝固症候群:DIC)に大別される.
●DICの基礎疾患として最も多いのは固形腫瘍であるが,白血病,産科的疾患,敗血症,外傷,ショック状態など多岐にわたる.
●白血病では線溶亢進/出血型DIC,敗血症では血栓形成/臓器障害型DICであり,固形癌では後者に近い病態をとることが多い.
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