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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻3号

1998年03月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な癌のマネジメント 癌患者にみられる合併症のマネジメント

低栄養状態

著者: 松本主之1

所属機関: 1川崎医科大学内科消化器部門II

ページ範囲:P.501 - P.503

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ポイント
●癌患者の低栄養状態は,悪液質に関連したいくつかのメディエーターがその発生に関与するため,難治性,進行性の経過をとる.
●筋組織における蛋白分解の亢進およびアミノ酸と乳酸からの糖新生の亢進による蛋白の消費が,癌患者の低栄養状態における主たる代謝異常である.
●身体計測,血液・尿データのみならず,筋力測定も癌患者の栄養指標となる.
●低栄養状態の治療には経腸栄養と中心静脈栄養が用いられるが,これらの栄養療法が癌治療の効果や予後を改善したとの臨床データはない.したがって,癌患者の栄養治療はquality of lifeの向上が主な目的となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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