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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻3号

1998年03月発行

文献概要

図解・病態のメカニズム 膵疾患・3

急性膵炎重症化のメカニズム

著者: 山本正博1

所属機関: 1神戸大学医学部第1外科

ページ範囲:P.533 - P.536

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 急性膵炎死亡例の検討によると,その死因は循環不全とそれに引き続いて発生する比較的早期の重要臓器不全と,後期の重症感染症に基づく多臓器不全の2つに大別される(図1)1)
 急性膵炎の重症化機序の解明が進むなかで,発症早期の臓器機能障害はもとより,現在なおその治療成績の改善を妨げている重症感染症発生の過程に,免疫をはじめとする生体反応との関連が指摘されるようになった.ここでは,臓器障害発症にかかわる急性膵炎重症化のメカニズムについて最近の知見を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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