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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻3号

1998年03月発行

文献概要

CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・15

共感を表現することの苦手な医学生

著者: 箕輪良行1 柏井昭良2 竹中直美3

所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター総合医学第2 2自治医科大学看護短期大学 3日鋼記念病院医学情報部

ページ範囲:P.562 - P.563

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 症例 日中独居で夜眠れないやもめの年寄
 69歳,男性.夜眠れないと訴えて受診したマツダさん.3年ほど前から不眠で近医にかかり,降圧剤とともに睡眠剤を服薬している.1回に4錠飲んでも眠れず,2週間分の睡眠剤は3日でなくなり,薬局で市販薬を購入する.
 「この1週間,夜まったく眠れなくて,昼はフラフラして,立って歩いても倒れそうになる」
 歯切れの悪い話し方で,うつむいて眠そうな表情のマツダさんは,妻を4年前に脳卒中で失い,本人も3年前に胃癌の手術をしている.現在,2人の息子と3人暮らしである.臨床実習で外来初診を担当したTさんは,マツダさんの日中の生活について尋ねた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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