icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻4号

1998年04月発行

今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise

狭心症の診断

心エコー図はどのような場合に有用か

著者: 渡辺弘之1 吉川純一1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第1内科

ページ範囲:P.612 - P.614

文献概要

ポイント
●心エコー図検査を胸痛を呈する症例に用いれば,胸痛を起こしうる疾患の鑑別診断を即座に行うことが可能である.
●狭心症の診断では,胸痛発作時および胸痛発作直後に用いれば,壁運動低下部位の同定による存在診断と重症度診断に有用である.
●特に,胸痛が一定時間以上持続するが心電図変化が判別不可能な場合や,心電図変化が有意でも症状がない場合などでは,壁運動の有無によって心筋虚血の有無を判定することが可能である.
●一方,発作のない安静時には狭心症に特有の所見は認めない.その場合には,運動負荷ないし薬物負荷で心筋虚血を誘発すれば,的確な診断が可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら