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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻4号

1998年04月発行

文献概要

今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise 狭心症の治療 分類別の診断と治療法

Microvascular angina

著者: 嶽山陽一1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院循環器内科

ページ範囲:P.631 - P.635

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ポイント
●Microvascular angina(微小血管性狭心症)とは,狭心症様の胸痛があって,発作時や運動負荷試験で心電図上広範な領域で明らかに虚血性ST下降を認めるにもかかわらず,冠動脈造影を行うと全く正常所見を呈し,冠攣縮の関与もみられない一群の病態を総称する一つの新しい疾患概念である.
●機能的あるいは器質的冠微小循環障害に基づくと考えられており,発作時にはニトログリセリンの舌下投与が奏効しない場合も多いが,通常はβ遮断薬や頻脈をきたさないカルシウム拮抗薬が有効で,予後良好な疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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