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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻4号

1998年04月発行

今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise

狭心症の治療 高齢者ならびに合併症のある狭心症患者に対する治療

糖尿病を合併している狭心症の治療と注意点

著者: 伴野祥一1 宇都木敏浩2 河津捷二2

所属機関: 1群馬大学医学部保健学科 2群馬大学医学部第2内科

ページ範囲:P.669 - P.671

文献概要

ポイント
●無痛性あるいは無症候性発作も多く,発作の時間帯は日中平均しており,日中の突然死も多い.
●冠動脈病変はびまん性で多枝病変が多い.予後は非糖尿病者に比較し悪い.
●β遮断薬は心選択性の薬剤を用いる.亜硝酸薬やCa拮抗薬はまず問題ない.
●冠動脈バイパス術や経皮的冠動脈形成術,ステントの適応は非糖尿病者と差はない.
●アスピリン投与は,高齢者や網膜症を有する患者には慎重に.増殖性網膜症には禁忌である.
●心筋梗塞を発症した場合,ビグアナイド薬やスルホニルウレア薬は控える.
●血糖コントロールを忘れてはならない.
●糖尿病治療の運動療法における注意を十分行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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