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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻4号

1998年04月発行

文献概要

CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・16

回診でのひと言が医師—患者関係に影響を与える

著者: 箕輪良行2 柏井昭良3 竹中直美1

所属機関: 1日鋼記念病院医学情報部 2自治医科大学大宮医療センター総合医学第2 3自治医科大学看護短期大学

ページ範囲:P.780 - P.781

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 症例 手術に期待をかけている食道癌の男性
 57歳,男性.ウチダさんは嚥下困難を主訴に来院し,検査のうえ食道癌による食道狭窄と診断されて入院した.この3カ月間で約10kgの体重減少があり,現在は水分がやっと飲み込める程度である.仕事が忙しいウチダさんは,「受診するのが遅れてしまったが,一日も早く普通に食べられるようになりたい」と強く期待していた.
 患者の情報は,画像も含めて回診直前に主治医から提示される.ウチダさんは胸部CTで食道癌の大動脈浸潤が強く疑われた.内視鏡超音波検査が予定されているが,現時点では放射線治療が優先だろうと主治医は判断した.ウチダさんへもそう示唆していた.回診の日,ベッドサイドに立った教授は前頸部を診察しながら言った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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