icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻5号

1998年05月発行

文献概要

今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患 末梢動脈疾患

閉塞性動脈硬化症

著者: 林富貴雄1

所属機関: 1国立循環器病センター内科心臓血管部門

ページ範囲:P.869 - P.871

文献購入ページに移動
ポイント
●ASOは動脈硬化を基盤に発症する血管疾患であり,近年疾患数は増加傾向にある.診断技術および治療法の進歩とともに,重症虚血肢よりは軽症疾患の増加が目立つ.
●ASOには他の動脈硬化性疾患の合併が多い.治療に当たっては,合併症による臓器障害を常に考慮すべきである.
●APIの測定は簡便で,再現性の高い検査法である.運動負荷と組み合わせれば軽症下肢虚血の診断が可能である.
●同じ動脈硬化性疾患である脳血管障害や虚血性心疾患と比較すると,発症年齢がやや高齢であること,危険因子のなかで喫煙が非常に高率という特徴を認める.
●ASOの長期予後は不良で,予防と早期発見・早期治療が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら