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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻5号

1998年05月発行

文献概要

今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患 静脈疾患

上大静脈症候群・下大静脈閉塞症

著者: 島田俊夫1 吉富裕之1 清水優美1

所属機関: 1島根医科大学第4内科

ページ範囲:P.884 - P.888

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ポイント
●上大静脈症候群・下大静脈閉塞症はそれぞれ特徴的な臨床症状を呈するため,その診断は容易である.
●原則的には悪性腫瘍および血栓形成が原因となることが多い.
●大静脈の閉塞部位に依存して関連臓器にうっ血を起こす.上大静脈症候群では顔面,胸部,頸部,頭部の腫脹をきたす.下大静脈閉塞症では下肢,閉塞部以下の腹部臓器にうっ血をきたす.
●一般的には予後は不良であるが,原因が良性の場合は生命予後は良好である.
●基礎疾患のすばやい診断が不可欠である.悪性の場合は治療は対症療法とならざるをえない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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