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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻6号

1998年06月発行

今月の主題 カルシウム・骨代謝異常症と骨粗鬆症

高カルシウム血症

悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症

著者: 池田恭治1

所属機関: 1国立長寿医療研究センター老年病研究部

ページ範囲:P.1002 - P.1005

文献概要

ポイント
●高Ca血症は進行期の悪性腫瘍に合併し,一般に予後不良のサインである.
●液性因子を介するHHM(humoral hypercalcemia of malignancy)と,局所機序によるLOH(local osteolytic hypercalcemia)の2つの病型がある.
●HHMの大部分は腫瘍が産生するPTHrPの過剰症であり,高Ca血症,低P血症,血中PTHrPの上昇が特徴である.扁平上皮癌やATLに合併することが多い.
●LOHは多発性骨髄腫や広範な骨転移を伴う乳癌に合併してみられる.
●HHMとLOH,いずれの場合にも,生理食塩水の大量補液とビスフォスフォネート薬などの骨吸収抑制薬が治療の基本である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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