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文献概要
今月の主題 カルシウム・骨代謝異常症と骨粗鬆症 くる病・骨軟化症
腫瘍性骨軟化症
著者: 宮内章光1
所属機関: 1国立療養所兵庫中央病院内科
ページ範囲:P.1038 - P.1041
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●腫瘍性骨軟化症(oncogenic osteomalaciaまたはtumor induced osteomalacia)とは,腫瘍〔骨,軟部腫瘍(中胚葉由来が多い)〕によりビタミンD抵抗性骨軟化症が発現する疾患である.
●腫瘍の摘出により低リン血症,骨軟化症が治癒する特徴をもつ.本邦,欧米を含め100余例の報告があり,骨,軟部腫瘍以外にも肺癌,前立腺癌などによるものが報告されている.
●腫瘍から産生される液性因子により,リン利尿,ビタミンD活性化抑制が起こると考えられている.このリン利尿物質は未同定であるがphosphatoninと命名されており,X連鎖性低リン血性くる病(XLH)と同一の原因物質であるという仮説が有力である.
●腫瘍性骨軟化症(oncogenic osteomalaciaまたはtumor induced osteomalacia)とは,腫瘍〔骨,軟部腫瘍(中胚葉由来が多い)〕によりビタミンD抵抗性骨軟化症が発現する疾患である.
●腫瘍の摘出により低リン血症,骨軟化症が治癒する特徴をもつ.本邦,欧米を含め100余例の報告があり,骨,軟部腫瘍以外にも肺癌,前立腺癌などによるものが報告されている.
●腫瘍から産生される液性因子により,リン利尿,ビタミンD活性化抑制が起こると考えられている.このリン利尿物質は未同定であるがphosphatoninと命名されており,X連鎖性低リン血性くる病(XLH)と同一の原因物質であるという仮説が有力である.
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