icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻6号

1998年06月発行

文献概要

図解 病態のメカニズム 膵疾患・6

膵炎修復の機序

著者: 新川淳一1 佐藤貴也1 田口進1 三田村圭二1

所属機関: 1昭和大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1111 - P.1116

文献購入ページに移動
 膵組織を構成する種々の細胞は高度に分化しており,特に膵腺房細胞の再生能は比較的低いと考えられてきた.しかし,ヒトの急性膵炎では炎症を残すことなく機能的にも正常に復する場合があり,これはヒトにおける膵再生を示唆する現象と推定される.実験動物においても,1952年,Fitzgeraldら1)がラットエチオニン膵炎を作製して,組織学的に膵腺房細胞の再生像を認めると報告して以来,エチオニン膵炎を含めた各種成因の異なる膵炎モデルにおける膵再生の報告がなされてきた.本稿では,膵再生の起源,急性膵炎の修復機序,膵炎修復にかかわる膵再生因子,アポトーシスおよび急性膵炎から慢性膵炎への移行(膵線維化)について,膵外分泌細胞を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら