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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻7号

1998年07月発行

今月の主題 腎・尿路系の問題とマネジメント

基本的診断法

画像診断

著者: 津ヶ谷正行1 伊藤尊一郎1 梅本幸裕1

所属機関: 1豊川市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.1159 - P.1163

文献概要

ポイント
●腎・尿路系疾患において,超音波断層検査(US)では肋骨によって腎の十分な観察ができないこともあり,さらに中部尿管の観察ができないこと,また膀胱の観察には適度な尿の貯留が必要であるなどの診断上の限界がある.しかし,USによって腎・尿路系疾患の診断上の方向性を決めるのに有力な情報が得られる.
●尿管結石の診断には,結石による上部尿路の通過障害すなわち水腎症の確認が重要で,疝痛発作時にUSを行う.疼痛消退後では水腎症は消失することが多い.
●腎細胞癌は単純性腎嚢胞や多房性腎嚢胞に類似した画像所見を呈することがあるため,注意深い鑑別が必要である.
●腎血管筋脂肪腫の画像診断では脂肪成分の存在が重要で,USでhigh echo,CTでlowdensityな腫瘤として描出される.
●膀胱癌を発見するのにUSは有用である.一方,浸潤度の診断にはMRIが優れている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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