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文献概要
今月の主題 腎・尿路系の問題とマネジメント 腎・尿路系疾患のcontroversy
糖尿病腎症にACE阻害剤(エナラプリル)は有用か
著者: 吉岡成人1
所属機関: 1市立札幌病院内分泌代謝内科
ページ範囲:P.1240 - P.1242
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●糖尿病の慢性合併症の一つである糖尿病腎症は,糖尿病患者の生命予後を決定する重大な合併症である.
●日常臨床の場にあっては,早期糖尿病腎症の時期を的確に判定し,血糖や血圧のコントロールをはかることが重要である.
●血圧が正常であっても,早期腎症の患者に対してACE阻害剤は有用である.しかし,日本の健康保険での適用がない(糖尿病腎症の診断名では,尿中アルブミンの測定もACE阻害剤の投与も認められない)ことに注意が必要である。
●糖尿病腎症に対するACE阻害剤での治療のNNT(number needed to treat)は5〜20である.有効といわれる治療であっても,一定の限界をもった治療であることを忘れてはいけない.
●糖尿病の慢性合併症の一つである糖尿病腎症は,糖尿病患者の生命予後を決定する重大な合併症である.
●日常臨床の場にあっては,早期糖尿病腎症の時期を的確に判定し,血糖や血圧のコントロールをはかることが重要である.
●血圧が正常であっても,早期腎症の患者に対してACE阻害剤は有用である.しかし,日本の健康保険での適用がない(糖尿病腎症の診断名では,尿中アルブミンの測定もACE阻害剤の投与も認められない)ことに注意が必要である。
●糖尿病腎症に対するACE阻害剤での治療のNNT(number needed to treat)は5〜20である.有効といわれる治療であっても,一定の限界をもった治療であることを忘れてはいけない.
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