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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻7号

1998年07月発行

今月の主題 腎・尿路系の問題とマネジメント

腎・尿路系疾患のcontroversy

NSAIDsを腎障害に使用して安全か

著者: 須藤博1

所属機関: 1池上総合病院内科

ページ範囲:P.1251 - P.1253

文献概要

ポイント
●NSAIDsによる急性腎不全は健常人では稀であり,安全に使用できる.
●基礎に腎障害がある場合には,腎不全悪化のリスクは2〜4倍である.
●腎内でプロスタグランジンの血管拡張作用が拮抗的に働いていると考えられる病態(脱水,心不全,肝硬変,ネフローゼなどの有効循環血漿量の低下状態)では,腎障害の危険が高い.
●65歳以上の高齢者,腎毒性薬物の併用,冠動脈疾患の合併も危険因子である.
●スリンダク(クリノリル®)は腎障害の危険が少ないとされているが,腎障害に対して全く安全といえるNSAIDsは存在しない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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