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文献概要
今月の主題 腎・尿路系の問題とマネジメント 腎・尿路系疾患のcontroversy
NSAIDsを腎障害に使用して安全か
著者: 須藤博1
所属機関: 1池上総合病院内科
ページ範囲:P.1251 - P.1253
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●NSAIDsによる急性腎不全は健常人では稀であり,安全に使用できる.
●基礎に腎障害がある場合には,腎不全悪化のリスクは2〜4倍である.
●腎内でプロスタグランジンの血管拡張作用が拮抗的に働いていると考えられる病態(脱水,心不全,肝硬変,ネフローゼなどの有効循環血漿量の低下状態)では,腎障害の危険が高い.
●65歳以上の高齢者,腎毒性薬物の併用,冠動脈疾患の合併も危険因子である.
●スリンダク(クリノリル®)は腎障害の危険が少ないとされているが,腎障害に対して全く安全といえるNSAIDsは存在しない.
●NSAIDsによる急性腎不全は健常人では稀であり,安全に使用できる.
●基礎に腎障害がある場合には,腎不全悪化のリスクは2〜4倍である.
●腎内でプロスタグランジンの血管拡張作用が拮抗的に働いていると考えられる病態(脱水,心不全,肝硬変,ネフローゼなどの有効循環血漿量の低下状態)では,腎障害の危険が高い.
●65歳以上の高齢者,腎毒性薬物の併用,冠動脈疾患の合併も危険因子である.
●スリンダク(クリノリル®)は腎障害の危険が少ないとされているが,腎障害に対して全く安全といえるNSAIDsは存在しない.
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