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今月の主題 循環器疾患の低侵襲治療 虚血性心疾患
急性心筋梗塞に対する血栓溶解療法(IVTとICT)
著者: 水村恒雄1 斎藤穎2
所属機関: 1国立甲府病院内科 2日本大学医学部第2内科
ページ範囲:P.1360 - P.1362
文献購入ページに移動●血栓溶解療法には経静脈的血栓溶解療法(IVT)と冠動脈内血栓溶解療法(ICT)があり,現在ではIVTが一般的である.
●血栓溶解療法の施行に際しては,①75歳以下,発症12時間以内,持続する胸痛に心電図上ST上昇を示す症例,または,②胸痛に新たな脚ブロックを呈する症例,が良い適応とされ,逆にST下降のみを示す症例には血栓溶解剤を投与すべきでない.
●血栓溶解療法の有害事象としては脳出血が最も重篤であり,血栓溶解剤の投与にあたっては禁忌事項の確認が重要である.
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