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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻8号

1998年08月発行

文献概要

医道そぞろ歩き—医学史の視点から・40

ローマ時代に対照試験を行ったガレノス

著者: 二宮陸雄1

所属機関: 1二宮内科

ページ範囲:P.1492 - P.1493

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 第二次大戦後,アメリカのFDAを中心に発展した「臨床対照試験」は,無効な薬や危険な薬害を排除するのに大いに力があった.しかし日本では,科学的検討の及んでいない民間薬が安易に使われる民俗的土壌があり,新薬についても有効性と安全性の評価にはまだ厳しい姿勢が欠けており,そのために無効な薬や薬害があとを断たない.
 医学史をひもとくと,2世紀後半のローマの医者ガレノスが早くも比較対照試験を行ったことを,「精液について」という論考に書いている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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