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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻9号

1998年09月発行

文献概要

今月の主題 腹部エコーToday 腹腔内臓器における腹部エコー法の役割

その他の肝腫瘤(肝膿瘍も含む)

著者: 竹内和男1 奥田近夫1 吉崎秀夫1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.1532 - P.1535

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ポイント
●肝腫瘤の診断では形態的特徴のみならず,外側陰影,後方音響増強など超音波特有の現象の有無が鑑別に役立つ.
●外側陰影(lateral shadow)は,表面の平滑な類縁形腫瘤で認められ,嚢胞,嚢胞性腫瘍,被包型肝癌などでよくみられる.
●後方音響増強(posterior echo enhancement)は,周辺肝実質よりも腫瘤内部の音響透過性がよいために生じ,嚢胞,嚢胞状腫瘤,肝膿瘍(膿汁が多量のもの)のほか,肝細胞癌,血管腫でもみられる.
●腫瘤後方の音響減衰〜陰影は,陳旧性肝結核腫,脂肪性腫瘤でみられるほか,肝切除後の肉芽,経皮的エタノール注入療法やTAE後の肝癌結節でも認められる.
●辺縁環状低エコー帯(halo)は,腫瘍性病変にしばしば認められるが,良性病変では稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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