icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina35巻9号

1998年09月発行

文献概要

今月の主題 腹部エコーToday 腹腔内臓器における腹部エコー法の役割

肝腫瘤の鑑別のポイント

著者: 林仁守1 小笠原鉄郎1 山下安夫2

所属機関: 1東北労災病院消化器科 2東北労災病院腹部超音波室

ページ範囲:P.1536 - P.1539

文献購入ページに移動
ポイント
●2cm以下の小腫瘤では早期の肝細胞癌を見逃さないことが肝要である.肝細胞癌は慢性肝炎や肝硬変を母地に発生し(それぞれの疾患のエコー像に注目すること),低エコーで内部は均一であることが多い.肝血管腫は頻度が多く,高エコーを呈するものが多い.
●2〜3cm以上の腫瘤では,肝細胞癌はモザイク状,側方音響陰影の増強などが,胆管細胞癌では腫瘤の末梢側の胆管の拡張が特徴的所見である.
●転移性肝癌では,大きさは大小様々で腫瘤像は多彩である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?