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文献詳細

雑誌文献

medicina35巻9号

1998年09月発行

文献概要

図解・病態のメカニズム 膵疾患・9

慢性膵炎の治療

著者: 福屋裕嗣1 渡辺伸一郎2 西野隆義1 小山祐康2

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター内科 2東京女子医科大学臨床生化学検査科

ページ範囲:P.1647 - P.1650

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 慢性膵炎は,膵に線維化・実質の脱落,膵機能の低下をきたす非可逆的,進行性の疾患である.本疾患は時期により病態が異なることから,治療法を病期に分けて考えることが重要となる.病期は大きく代償期と非代償期に分かれ,さらに代償期は急性再燃発作時と間欠期に分けることができる(図1)1).従来より慢性膵炎の治療は食事療法,薬物療法が中心となるが,最近では,膵石に対してESWL(体外衝撃波結石破砕療法)や内視鏡を用いた新しい治療法も試みられている.本稿では,慢性膵炎の病期に応じた治療の要点を記し,さらに膵石症の治療を含めた最近のトピックスについて簡単に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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