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CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・21
ロールプレイから医師患者関係を見直す
著者: 箕輪良行1 柏井昭良2 竹中直美3
所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター総合医学第2 2自治医科大学看護短期大学 3日鋼記念病院医学情報部
ページ範囲:P.1660 - P.1661
文献購入ページに移動BSLにきた5年生のキムラ君は,病棟で受け持ちの患者さんをシミュレートして患者役を演じた.56歳の男性,肺癌で手術予定の患者さん.診察するのは同じグループで別の病棟で実習中のカンダ君である.医療機関への初診時を設定し,30分間で面接と身体診察を済ませて診療を終了することが課題である.あらかじめ医療面接の講義とビデオを用いた演習を半日行った.AVで観察しながら,外来診察室でロールプレイしてもらった.「おはようございます.学生のカンダです.少しお待たせしてすみません.キムラさんですね.今日はどうなさいましたか」
9カ月前の職場検診で,胸部X線検査で異常を指摘されたが放置.最近,咳と痰が増えて血痰も出現したため受診した.タバコは1日2箱35年間で,既往歴はなく父親を胃癌で亡くしたと話した.持参した検診の報告書によると,左中肺野に約1.5cmの腫瘍影がある.カンダ君は胸部などの診察を済ませて患者役のキムラ君に説明した.
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