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医道そぞろ歩き—医学史の視点から・41
先入観を排除したマルピギーの腎糸球体
著者: 二宮陸雄1
所属機関: 1二宮内科
ページ範囲:P.1668 - P.1669
文献購入ページに移動マルピギーは著書『腎臓について』(1666年)の中で,つぎのように述べている.「私が腎臓の構造のアイディアを得たのは書物からではない.長く忍耐強く顕微鏡をのぞいて研究し,私の流儀である推量帰納を慎重に先入観なく駆使してのことである.」
ボローニャ近郊の農家に生まれたマルピギーは,17歳でボローニャ大学に入学した.ガリレオの死から3年後で,実験に推論を加えて真理に迫ろうとする新しい理論医学がようやく根付きつつあったが,まだ保守的な学者の支配がつづいていた.
ボローニャ近郊の農家に生まれたマルピギーは,17歳でボローニャ大学に入学した.ガリレオの死から3年後で,実験に推論を加えて真理に迫ろうとする新しい理論医学がようやく根付きつつあったが,まだ保守的な学者の支配がつづいていた.
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