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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻1号

1999年01月発行

文献概要

今月の主題 抗菌薬の適切な使い方 各種の主要感染症と抗菌薬の使い方

腹膜炎(原発性,続発性,CAPD)

著者: 伊藤崇1 井出広幸1 上野文昭1

所属機関: 1大船中央病院消化器内科

ページ範囲:P.120 - P.121

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●起因菌は,続発性腹膜炎の大部分は混合感染であり,下部消化管由来の場合にはグラム陰性菌や嫌気性菌が多い.
●SBPでは,続発性腹膜炎と異なりE.coliやKlebsiellaによる単独菌感染のことが多いが,グラム陽性菌であるStreptococcusが30%と少なくないことに注意する.
●続発性腹膜炎の治療としては,嫌気性菌を含む混合感染を想定し,アンピシリン,アミノグリコシド系抗菌薬(ゲンタマイシン,トブラマイシン)に加え,クリンダマイシンまたはメトロニダゾールの三者併用療法が一般的である.
●SBPでは,第3世代セフェム(セフォタキシムなど)の経静脈投与,CAPDの腹膜炎にはセファゾリンとアミノグリコシド系抗菌薬の併用投与が一般的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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