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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻1号

1999年01月発行

文献概要

今月の主題 抗菌薬の適切な使い方 最近問題になっている細菌感染症

ペニシリン耐性肺炎球菌感染

著者: 岩田敏1

所属機関: 1国立霞ケ浦病院小児科

ページ範囲:P.141 - P.145

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●ペニシリン耐性肺炎球菌は,肺炎球菌のペニシリン結合蛋白が変異することにより,β-ラクタム系薬に対する親和性が低下して耐性化した菌で,本邦における分離頻度は約40%である.
●その病原性はペニシリン感性菌と変わらないため,MRSAとは異なり市中感染症として問題になる.特に中耳炎,化膿性髄膜炎の場合には難治化しやすい.
●β-ラクタム系のカルバペネム系薬とペネム系薬,およびバンコマイシンが有効.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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