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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 臨床検査総論
検体探取・提出時の注意点
著者: 高木康1
所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.16 - P.19
文献購入ページに移動 臨床検査は図1に示す手順で,患者から採取された検体が分析され,結果が臨床に返却・報告される.臨床医師は検査成績がそのまま生体での代謝の状態を反映していると考え,診断をし治療を行う.しかし,実際には検体が生体から採取され,検査室まで運ばれ,遠心操作などを経て測定検体として分析装置にセットされて分析が行われる.
したがって,検体採取,検体運搬・保存,分析の各ステップで適切な処置が行われない限り,生体中と同じ成分濃度とはならない.検査室での努力により,分析時の誤差は臨床的判断での許容誤差範囲内となっている.このため,検体採取時,あるいは保存・運搬時での変動が臨床上問題となる.
したがって,検体採取,検体運搬・保存,分析の各ステップで適切な処置が行われない限り,生体中と同じ成分濃度とはならない.検査室での努力により,分析時の誤差は臨床的判断での許容誤差範囲内となっている.このため,検体採取時,あるいは保存・運搬時での変動が臨床上問題となる.
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