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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 一般検査 尿検査

尿中β2-マイクログロブリン,α1-マイクログロブリン

著者: 伊藤喜久1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理

ページ範囲:P.80 - P.81

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 β2-マイクログロブリン(β2-m),α1-マイクログロブリン(α1-m)は,いずれも分子量5万以下の低分子蛋白である.前者は全身の有核細胞で,後者は肝細胞で産生され,きわめて短時間に糸球体基底膜を通過し,そのほとんどが近位尿細管細胞で再吸収,異化され尿中にわずかに排泄される.
 腎糸球体機能の変化あるいは障害が起こると,その程度に応じて血中からアルブミン,IgGなどの中分子蛋白(分子量6.7万以上40万未満)が排泄され,これに付随して尿中排泄は増加する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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