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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 一般検査 糞便検査

便潜血反応

著者: 影岡武士1

所属機関: 1倉敷中央病院臨床検査科

ページ範囲:P.91 - P.93

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便潜血反応検査の意義
 消化器疾患では,病状経過中に多少にかかわらず出血を伴う機会が多い.しかし,症状が発現した時期では,消化器専門医による病因検索のための諸検査が実施されるが,その際には大きな精神的ならびに経済的負担を患者に強いることになる.しかも,症状が発現した段階では,根治的治療の時期を逸していることも稀ならず経験する.もし,便に混入している微量の出血を早期に検出できれば,疾患を初期の段階で発見することとなり,患者への負担は著しく軽減する.
 その簡便な方法として,便潜血反応検査法が用いられているが,それらの原理ならびに検出精度が異なっていることを念頭に置かなければ,判定を誤るおそれがある.また,すべての検査に該当することであるが,検体の採取,搬送および保存について適切な処置を講じなければ,誤った判定が下されることにもなりかねない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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